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悪性胸膜中皮腫と肺扁平上皮癌を合併した若年男性の1 例
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JPY
Abstract
症例は40 歳,男性。呼吸困難,咳嗽,嗄声を主訴に来院。胸部X線で右側多量胸水貯留を認めた。胸水細胞診では悪性所見を認めなかったが,胸膜生検の結果,悪性胸膜中皮腫の診断に至った。また胸部CT 上,右主気管支に腫瘤性病変を認めたため,気管支鏡検査を行ったところ扁平上皮癌が証明された。原発性肺扁平上皮癌と悪性胸膜中皮腫の重複癌と診断し,治療としてCBDCA+GEMを2コース施行した。扁平上皮癌は縮小傾向を示したが,中皮腫は進行を来し,肝臓への直接浸潤が進行,末期には肝臓病変が下大静脈を浸潤し,下大静脈症候群を呈し永眠された。悪性胸膜中皮腫と肺扁平上皮癌の重複例の報告は比較的まれであり,診断の際には合併の可能性も考慮しての判断が必要とされる症例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/38020/267