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肺癌皮膚転移に対してErlotinibが著効した1 例
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JPY
Abstract
症例は67 歳,女性。脳転移を伴う左肺腺癌と診断され,化学療法cisplatin/ docetaxel,定位的放射線照射を施行した。化学療法はPR を示し,脳転移の増悪を認めなかった。PET-CTで他部位に転移を認めなかったことから左肺全摘術を施行した(LtUt S6S8,adenocarcinoma mixed type pT2pN0)。術後約1 か月で左手背に発赤を伴う約1 cmの腫瘤が出現,摘出生検にてadenocarcinoma,肺癌からの皮膚転移と診断された。その後,前胸部,左上腕,右上腕にも同様の腫瘤を認めるようになり多発皮膚転移と診断し,erlotinib を開始した。投与2 週間後に前胸部の腫瘤は消失し他の腫瘤も縮小した。外来にて投与を続け,約5 か月間,皮膚転移の増悪を認めなかった。投与約6 か月目に両側副腎転移,左大腿骨転移が出現しPD となった。検索した範囲内ではerlotinibが皮膚転移に著効したという報告がなく,本症例が最初と考えられた。進行・再発肺癌に対し,抗癌剤よりEGFR-TKI を優先することで,より副作用の少ない治療が行える可能性が考えられた。
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/content/article/0385-0684/38020/271