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慢性リンパ球性白血病の治療中に合併した慢性骨髄性白血病の1 症例
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JPY
Abstract
慢性リンパ球性白血病(CLL)は,長期の経過に及ぶ原疾患の管理が必要となる。それゆえCLL の多い欧米においては二重癌,治療による二次発癌の発症のリスクが問題とされてきた。しかし慢性骨髄性白血病(CML)との合併は欧米でも少ないとされ,本邦での報告は見当たらない。今回われわれは,CLL の経過中にCML を合併した稀少な症例を経験したので報告する。症例は68 歳,女性。B 細胞型慢性リンパ球性白血病(B-CLL)進行期となったため,プリンアナログ製剤フルダラビンが投与された。その2 年後顆粒球優位の白血球増多が出現するようになり,FISH によるBCR/ABL 解析では97.6%陽性,染色体検査でもt(9:22)(q34:q11)を認めCMLと診断した。CLL におけるCMLの合併例は主として,CLL 先行CML 発症型,CML 先行CLL 発症型,同時発症型の三通りに分類され,通常は本例のように経過の長いCLL 先行型が多い。今回われわれはフルダラビンによる二次性CML の可能性も含め,主として発症型別に文献的考察を行った。
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/content/article/0385-0684/38020/333