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Helicobacter pylori除菌後に発見される胃癌
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JPY
Abstract
われわれは1995 年よりH.pylori 陽性患者に対して様々な前向きコホート研究を続けており,消化性潰瘍患者では除菌によりその後の胃癌の発生を約1/3 に抑制することを報告してきた。本稿では,除菌時において胃癌の発生を認めていない患者のうち1995 年6 月〜2007 年6 月の間に除菌治療を行い成功が確認された1,674 人を対象に,2009 年3 月までの平均5.3 年間(最長13.7年)内視鏡的にフォローアップを行った検討を紹介する。経過観察中に24例の胃癌の発生を認め,最長で9.8 年目にも認められた。胃癌の発生率は0.27%/年であり,分化型癌も未分化型癌もほぼ同頻度で発見された。また,背景胃粘膜の検討からは,除菌時の背景胃粘膜の萎縮の程度がその後の胃癌の発生リスクと密接に関連していることが明らかとなった。除菌後胃癌の早期発見・早期治療をするためには,これらの情報を患者に伝え,きちんとフォローアップすることが重要であると考える。
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/content/article/0385-0684/38030/353