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大腸癌化学療法に伴う急性期および遅発期の悪心・嘔吐に対する経口NK1受容体拮抗薬Aprepitantによる予防効果の検討
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JPY
Abstract
2010 年1 月〜3 月まで群馬県済生会前橋病院外科にて大腸癌化学療法施行症例29 例を対象に,制吐治療としてのプレメディケーションを標準治療レジメン(5-HT3受容体拮抗型制吐剤+dexamethasone)にて施行した後,化学療法を実施した。そのうち遅発性悪心を認めた13 症例について,アプレピタントレジメン(aprepitant+5-HT3受容体拮抗型制吐剤+dexamethasone)へ移行し,急性期および遅発期の悪心・嘔吐に対する予防効果について評価を行った。その結果,主評価項目である全期間におけるcomplete response(CR: 嘔吐なし,かつ救済治療なし),副次的評価項目であるCR(遅発期),悪心なし(全期間,遅発期)において有意な改善効果を認めた。さらにその他の副次的評価項目であるCR(急性期),complete protection(CP: 嘔吐なし,救済治療なし,かつ有意な悪心なし)(急性期,遅発期ならびに全期間),嘔吐なし(急性期,遅発期ならびに全期間),悪心なし(急性期)および有意な悪心なし(急性期,遅発期ならびに全期間)についても改善傾向を認めた。本結果より大腸癌化学療法における制吐療法としてのaprepitant使用は,標準治療レジメンで制御不能な悪心・嘔吐を認める症例に対して特に有用であると考えられた。
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/content/article/0385-0684/38030/399