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維持透析中発症した進行胃癌に対して5-FU/l-LV療法が奏効した1 例
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JPY
Abstract
症例は71 歳,男性。糖尿病性腎症による慢性腎不全で維持透析中。吐血を主訴に2008 年1 月前医受診,上部消化管内視鏡検査で胃角小弯にIIa様病変を認め,当院紹介・入院となった。精査の結果,腺癌(cT2N2M0,StageIIIA)の診断であったが,高リスクのため耐術不能の判断となり,化学療法目的に当科転科となった。維持透析中の症例であり,補液量および薬物代謝を考慮し,5-FU/l-LV 療法で治療を開始した。3 コース終了後の上部消化管内視鏡検査では原発巣の縮小を認め,6 コース終了後には原発巣はほぼ瘢痕化しCR に至った。治療中PSは大きな悪化なく,重篤な有害事象は認めなかった。総合効果判定はSD であった。5-FU は肝代謝型の薬剤であり,腎機能低下症例でも比較的使用しやすい薬剤である。維持透析中の胃癌患者に対しては,5-FU/l-LV 療法が安全で有用な治療である可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/38030/449