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肺障害を指標としたラット過敏反応モデルによる先発および後発Paclitaxel注射液の副作用の比較
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JPY
Abstract
医療費削減効果の大きい注射用抗悪性腫瘍薬の後発医薬品(後発品)を採用する病院は着実に増加している。一方で,品質あるいは副作用発現について,先発医薬品(先発品)との十分な比較検討が行われていないため,後発品に対する漫然とした不安はいまだ払拭されていない。固形癌の薬物治療に用いられるpaclitaxel(PTX)は国内で数社が販売しているが,溶剤として添加されているポリオキシエチレンヒマシ油の性状は同一ではないため,投与時に問題となる過敏反応の程度が製剤間で異なる可能性が考えられる。そこで今回,PTX 過敏反応における製剤間の差異についてラットを用い比較検討した。また,PTX 製剤の物性についても比較検討した。生理食塩液により希釈したPTX 製剤のpH は製剤により異なり,これは添加物の相違と考えられた。ラットにおける過敏反応は肺障害を指標として検討したが,肺血管透過性,動脈血中酸素分圧および肺胞内漏出蛋白量に有意な差は認められなかった。以上の結果より,PTX製剤間で物性は異なっていたが,ラット肺障害において物性の違いは影響せず,過敏反応の程度は同等であることが示唆された。
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/content/article/0385-0684/38040/615