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一次化学療法にS-1療法を施行しQOL 維持に良好な結果を得た再発乳癌の1 例
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JPY
Abstract
内分泌治療抵抗性となった肝・骨転移再発乳癌患者に対し,一次化学療法にS-1 療法を選択,患者QOL 維持に良好な結果を得た症例を経験した。症例は31 歳,閉経前,女性。2002 年8 月に左乳癌の診断にて,左乳房温存療法ならびにセンチネルリンパ節生検を施行した。T1(18 mm),N0,M(-),内分泌感受性陽性で術後補助治療として放射線治療,LH-RH analog 3 年間,tamoxifen を5 年間施行した。投与終了後,第一子を出産したが,出産5 か月後に肝・骨転移が明らかとなった。内分泌治療を再開したが治療抵抗性となり,化学療法を施行せざるを得なかった。化学療法未施行例ではあるが患者QOL を考慮し,S-1療法を選択した。S-1投与開始から8 か月後にPD となるまで特記すべき有害事象はなく,QOL は良好に保たれていた。今後,S-1先行の治療がtaxane系薬剤先行の治療に全生存期間において匹敵するという知見が得られれば,患者QOL の観点からもS-1は一次化学療法として有用であると考えられる。
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/content/article/0385-0684/38040/635