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Paclitaxelにより多発肝転移が消失し原発巣を切除し得た進行胃癌の1 例
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JPY
Abstract
paclitaxel 投与によって多発肝転移が消失し原発病変の切除が可能となり,術後2 年間無再発で経過している進行胃癌の症例を経験した。症例は59 歳,男性。胃中部の2 型進行胃癌で,多発肝転移を認めた。切除不能と判断しS-1/CDDP療法を開始するが,下痢,食欲不振,血小板減少が出現したため,1 コース途中で中止。その後,weekly paclitaxel療法に変更した。白血球減少がみられたため,減量と投与間隔の調整をしつつ4 コース施行した時点で評価を行った。主病変と周囲リンパ節の縮小を認め,肝転移巣はすべて消失した。治療開始より7 か月後に幽門側胃切除術を施行した。術中超音波検査でも肝に転移を疑わせる所見はなかった。病理結果ではT2,N1,CY0 であった。術後も術前と同様のスケジュールでpaclitaxelを6 コース施行した。胃切除術後2 年経過時の精査でも再発や転移の所見を認めていない。paclitaxel は消化器系の有害事象の頻度が比較的少なく,認容性が高い。また効果の点からも,切除不能進行・再発胃癌に対して有用な薬剤であると思われた。
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