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5-FU系制癌剤投与によるラットおよびヒトにおける消化管障害マーカーとしてのDiamine Oxidase(DAO)
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JPY
Abstract
5-FU 系制癌剤の副作用に腸管粘膜傷害による下痢があり,重篤化するものもある。血中diamine oxidase(DAO; EC1.4.3.6)活性は小腸粘膜組織内のDAO活性と相関があり,小腸粘膜のintegrityやmaturityの指標となることが示されている。今回,血中DAO 活性が制癌剤投与による消化管粘膜障害のマーカーとなり得る可能性を基礎的ならびに臨床的に検討した。ラットにおいて5-FU 系制癌剤による空腸粘膜傷害の程度と血中DAO 活性値の減少に関連がみられた。臨床的検討として5-FU 系制癌剤投与28 症例中12 症例(43%)に下痢が発症し,下痢発現1 週以内の血清DAO 活性値は投与前に比し有意に減少した。また,下痢発現症例は,下痢非発現症例に比して制癌剤投与前の血清DAO活性値が有意に高値であった。DAO活性には個体差があるが,消化管障害度の推測マーカーとして有用である。また,5-FU 系制癌剤投与による下痢発現を推測するマーカーになり得る可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/38050/765