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標準治療のやり直しにより効果が認められた転移性大腸癌の1 例
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JPY
Abstract
緩和的化学療法にて,多剤不応例では緩和治療に専念することが推奨される。しかし,不十分な治療で不応とされた症例には化学療法有効例も含まれるため慎重な判断が必要である。今回,他院にて多剤不応と判断されたが,標準治療のやり直し効果が得られた転移性大腸癌例を経験し,用量強度維持の重要性を示す教訓的な症例と考え報告する。症例は60 代,男性。前医にて直腸切断術を施行し補助化学療法を実施するも肺転移出現。用量強度の低いIFL療法,FOLFOX4 療法(月1 回),FOLFIRI療法(1回のみ)などを実施されたが増悪し当院紹介。不十分な治療で多剤不応とはいえず,国際標準量でFOLFIRI療法を再開,病勢コントロールが得られた。その後も治療を継続し,当院初診より2 年11 か月後永眠された。緩和ケア外来に紹介された患者においても安易に緩和単独を推奨するだけではなく,薬剤量やスケジュールを十分に検討する必要がある。
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/content/article/0385-0684/38050/831