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外来化学療法室における連携のあり方―2 事例をとおしての検討―
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JPY
Abstract
当院では2005 年4 月から外来化学療法室(呼称:外来治療室)が立ち上げられ今日に至っている。化学療法を安全に効果的に行うために化学療法部会が中心となってシステムの構築に取り組んできた。そのなかで当外来治療室は医師や薬剤部との連携だけでなく,病棟スタッフ,外来診療科スタッフとの連携を密にして患者のケアを提供している。外来化学療法開始前に患者に面談を行い,「外来治療室について」,「自宅からの連絡方法」,「患者日誌について」,「副作用のセルフコントロール」などについて説明し,疾患や治療についての思いを受け止められるようかかわっている。また,医師や薬剤師とは週1 回のカンファレンスを開催し,患者情報の共有やリスク事例などについて話し合っている。病棟スタッフや外来診療科スタッフとは合同カンファレンスを行い,ケアカンファレンスやデスカンファレンスなど継続看護に生かせるように話し合いの場をもっている。今回,化学療法を受けている患者の病状変化に伴うケア困難事例を体験した。この事例へのかかわりをとおして,がん治療におけるギアチェンジへのケア介入における外来治療室が果たす連携のあり方を考えさせられた。そこで,この事例を振り返り,外来治療室における今後の課題を検討した結果,外来化学療法を受けている患者に対して適切なギアチェンジのケア介入を行うためには,外来治療室の看護師が中心となり,患者や家族,医師,地域,MSW,緩和ケアチームとの連携がスムーズにとれるようアプローチしていくことが必要であるということがわかった。今後,外来治療室の連携について,積極的に実践ができるよう努めたい。
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