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腹膜播種を伴う原発性小腸癌に対してS-1/CPT-11療法を施行した1 例
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JPY
Abstract
症例は62 歳,女性。心窩部不快感,嘔気,黒色便を主訴に当院を受診した。腹部CT にて十二指腸から空腸移行部に腫瘍性病変を認め,近傍に腹膜播種を疑う病変が存在した。上部消化管内視鏡検査では空腸起始部が2 型腫瘍で閉塞していた。病理組織検査の結果は高〜中分化型腺癌であった。腹膜播種を伴った原発性小腸癌で,腫瘍により腸閉塞となっていたため手術を施行した。術後,S-1/CPT-11療法を施行し,いったんは腫瘍マーカーの正常化を認めたが,14 コース施行後に腹膜播種の増大を認めPD となった。second-line としてS-1/CDDP 療法,third-line として5’-DFUR/PTX 療法を行ったが奏効せず,初回治療開始後20 か月で死亡された。原発性小腸癌は頻度が少ないため有効な化学療法が確立されていないが,S-1/CPT-11 療法はその選択肢の一つとなり得ると考えられた。
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/content/article/0385-0684/38060/1007