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セツキシマブ投与によるInfusion Reactionの発現時期の検討
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JPY
Abstract
セツキシマブ投与によるinfusion reaction(以下,IR)は,軽度のものから重篤なものまで含めた発現率はおよそ20%で,投与に際して十分に注意を払う必要のある有害事象であることから,IR の発現時期とその程度について調査した。2008年9 月〜2010 年2月に,愛知県がんセンター中央病院(以下,当院)の実地臨床でセツキシマブが投与され,調査可能であった大腸がん症例93例について,レトロスペクティブに,performance status(PS),IR の発現時期,投与開始後からIR 発現までの時間,副作用grade分類,併用抗がん剤について調査検討した。患者背景は,年齢中央値は62 歳(範囲29〜82歳),男性63 名,女性30 名,PS は0: 7 名,1: 71 名,2: 15 名,外来における初回投与は45 例(48%),治療経過は三次治療以降の患者が83 名(89%),併用する抗がん剤はイリノテカンweekly 投与が44 例(59%),イリノテカンbiweekly 投与が17 例(23%)であった。IR の発現は12 例(13%)で認められ,grade 1 および2 が各6 例であった。IR の発現時期は,初回投与時が11例(92%)で,その内訳はgrade 1 が6 例,grade 2 が5例であった。投与3 回目においてgrade 2 のIR発現が1例認められた。IR のgrade 1 の主な症状は発熱や悪感,嘔気・嘔吐,皮膚掻痒感が認められ,発熱や悪感に対してNSAIDs が投与されたが,嘔気・嘔吐および皮膚掻痒感に対しては経過観察であった。grade 2 では呼吸苦,喘鳴,全身発疹,顔面紅潮,痙攣が認められ,いずれの症例もステロイドが投与され,症状は軽快した。投与開始後のIR 発現について点滴開始後15 分までのIR発現は3 例(25%)(grade 1: 1 例,grade 2: 2 例),16〜60分では3 例(25%)(grade 1: 1 例,grade 2: 2 例),61〜120 分では6 例(50%)(grade 1: 4 例,grade 2: 2 例)であった。
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/content/article/0385-0684/38060/963