No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
治癒切除不能な進行・再発大腸癌を対象にする分子標的治療薬に,抗EGFR 抗体薬であるcetuximab とpanitumumabがある。抗EGFR 抗体薬はリガンドのEGFR への結合を阻害し,リガンドによる受容体チロシンキナーゼの活性化およびその下流のRAS を介する細胞増殖シグナルを抑制する。抗EGFR 抗体薬は海外の臨床試験で,KRAS 遺伝子に点突然変異のある大腸癌で治療成績が期待できないことが示されているが,KRAS 遺伝子に加えてBRAF 遺伝子,PIK3CA 遺伝子などでもバイオマーカーとなり得るかの検討が行われている。また,cetuximabはIgG1抗体であり,その治療成績の一部は抗体依存性細胞介在性傷害反応(ADCC)に依存し,Fcg 受容体の遺伝子多型に影響を受けるとされている。今後,KRAS遺伝子とともにEGFR 下流遺伝子やFcg 受容体の遺伝子多型を検討することは,大腸癌の個別化治療をさらに前進させるものと期待される。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/38070/1079