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婦人科癌Carboplatin投与量設定における日本人のGFR 推算式の臨床的有用性の検討
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JPY
Abstract
carboplatin(CBDCA)の投与量設定において糸球体濾過量(GFR)は重要な因子である。2009 年に日本腎臓学会は日本人のGFR 推算式(Japanese equation for estimating GFR: eGFR)による腎機能評価をガイドラインにて示した。しかし,癌薬物療法においてeGFR を用いた臨床的有用性はほとんど示されていない。そこでわれわれはCBDCA投与量設定におけるeGFR の臨床的有用性を検討するため,2003〜2009 年までにCBDCA を投与された婦人科癌患者100 名からeGFR を算出し腎機能評価を行うとともに,Calvert式にeGFR を用いて算出される投与量を予測した。また,この投与量が及ぼす臨床的影響を検討するため患者をeGFR による予測投与量で実際に投与された患者とそうでない患者の2 群に分け,奏効率および副作用の発現率を比較した。その結果,eGFR は他の既存の推算式より低い腎機能値を示し,予測投与量は有意に低い値を示した(p<0.01)。またeGFR による予測投与量で実際に投与された患者群は,そうでなかった患者群と比較し副作用発現は低かったが,奏効率は変化しなかった。これらのことから,eGFR を用いたCBDCA 投与量設定は婦人科癌患者にとって臨床的に有用性が高い可能性が期待できる。
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