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5-FU/CDDP 併用化学療法にて肝転移が消失し原発巣の内視鏡的切除後長期無再発生存中の食道癌の1 例
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JPY
Abstract
外科的治療の適応のない進行食道癌に対して5-fluorouracil(5-FU)とcisplatin(CDDP)の併用化学療法もしくは放射線を併用した化学放射線療法を施行されるが,遠隔転移を伴う進行食道癌に対する標準治療は示されていない。本症例はリンパ節転移および肝転移を伴う進行食道癌(T4N1M1)の症例で,5-FU とCDDP の併用化学療法を10 コース終了したところで肝転移およびリンパ節転移が消失した。画像評価では,原発局所に集積を認めるのみであり局所進行食道癌に準じて化学放射線療法を施行したところ,さらに病変が原発巣のみに縮小したことを確認した。残存病変を内視鏡的切除したことで完全完解と評価した。発症から4 年,内視鏡切除後2 年半を経過した現在も再発なく,外来にて経過観察中である。切除可能食道癌の治療では集学的治療を行うことで飛躍的に治療成績がよくなっているものの,切除不能食道癌においては標準となる化学療法はなく,Stage Ⅳa切除例で5 年生存率は13.7%,Stage Ⅳb では生存期間中央値が1 年未満であり,臨床試験による有効な治療法の開発が必要である。長期にわたり再発を認めていない。極めて良好な経過を示した1 例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/38070/1167