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JPY
Abstract
消化管間質腫瘍(GIST)は巨大な腫瘍で見つかることがあり,切除の可否に悩むことも多い。不完全切除となったGIST 患者や他臓器浸潤や播種,腫瘍破裂などを伴う臨床的悪性GIST 患者の予後は極めて不良である。KIT キナーゼ阻害薬イマチニブはGIST に高い抗腫瘍効果を発揮することから,marginally resectable GIST の術前治療に期待がもたれている。術前イマチニブ治療の用量や投与期間については確定してはいないものの,切除不能・転移性GIST の治療データからは,400 mg/日で6〜12 か月が妥当ではないかと思われる。marginally resectable 症例の術前治療では効果の早期診断が必須となり,ポジトロン断層撮影が有用な診断ツールとなる。術前治療に関する二つの症例研究はいずれも,術前のイマチニブ治療は良好な安全性と抗腫瘍効果を示し,手術の縮小化に寄与したと報告している。一方,米国における多施設第II相臨床試験では,イマチニブによる術前治療は安全性に大きな問題を認めなかったものの,完全切除率が初発例で77%,転移・再発GIST 患者で58%と満足し得るものではなかった。本邦におけるGIST 診療ガイドラインでは,marginally resectableGISTに対するイマチニブによる術前治療を研究的治療に位置付けている。marginally resectable GISTに対する術前治療の一般化には,さらなる臨床エビデンスが必要である。
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