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局所進行非小細胞肺癌に対するCisplatin,Vinorelbineの分割投与と胸部放射線同時併用療法の臨床的検討
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JPY
Abstract
切除不能な局所進行非小細胞肺癌に対して,cisplatin(CDDP),vinorelbine(VNR)と胸部放射線同時併用療法を施行し,その有効性と安全性について臨床的検討を行った。対象は前治療歴のないIII期非小細胞肺癌で,胸部放射線照射が可能な,PS 0〜1,主要臓器機能が保持されている19 症例とした。CDDP 40 mg/m2およびVNR 20 mg/m2をday 1,8,22,29に投与し,胸部放射線照射は化学療法施行日を除き,2 Gy/day×5 days/week(計60 Gy)を同時併用した。対象症例の臨床病期はIIIA期4例,IIIB 期15 例で,年齢は42〜75(中央値65)歳であり,男性18 例,女性1 例であった。組織型は扁平上皮癌12 例,腺癌5 例,腺扁平上皮癌2 例であった。治療効果は,clinical CR 0/19 例,cPR 14/19例,cSD 5/19 例で奏効率は73.7%であり,生存期間中央値は27.2か月,1 年生存率は71.2%であった。grade 3 以上の有害事象として,白血球減少が14 例,好中球減少が12 例認められたが,食道炎はなく,悪心・嘔吐は1 例のみであった。また,grade 3 の肺臓炎が1例に認められたが,重篤な肝,腎機能障害は認めず,治療関連死はなかった。以上より,本療法は腎毒性や悪心・嘔吐などの消化器症状を軽減させ,高い抗腫瘍効果も期待できるため,局所進行非小細胞肺癌に対する治療の選択肢の一つとして有用であると考えられた。
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/content/article/0385-0684/38080/1313