No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
塩酸イリノテカンが原因と思われる一過性の構語障害を来した1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は40 歳台,女性。S 状結腸癌多発肝転移,卵巣転移にて,人工肛門造設後に全身化学療法としてFOLFIRI 療法を導入した。初回治療時,塩酸イリノテカン(イリノテカン)投与開始後90 分で口のもたつき,しゃべりにくさが出現したが,その他の神経学的異常所見は認めず,自然経過にて90 分後には軽快した。2 回目の投与時,イリノテカンの投与開始後60 分で同様の症状を認めたため,投与中止,頭部MRI施行も異常所見は認めなかった。症状は60 分で軽快したため,5-FU急速静注以降の治療を再開した。以降の治療は希望によりイリノテカンを使用せず継続した。これまでに,イリノテカンが原因と考えられる構語障害は8 例の報告があるが機序は不明である。8 例中7 例で再現性が認められているが,全症例で症状遺残はなく可逆性であり,構語障害が出現してもその後のイリノテカンの投与継続は可能であると考えられる。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/38080/1375