No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Trastuzumabが投与された乳癌患者における皮膚・爪障害の発現
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
trastuzumabはHER2(epidermal growth factor receptor type 2)過剰発現の転移性乳癌と術後補助化学療法に用いられる薬剤である。主な副作用として初回投与時のinfusion reaction が高頻度に出現するが,その他の副作用は少ない薬剤として認識されている。しかし,われわれは皮膚障害や爪障害を訴える患者が多いことを実感したため,trastuzumab 投与患者の副作用を後ろ向きに調査した。対象患者51 例中,皮膚障害は25 例(49.0%),爪障害は14 例(27.5%),両方発現した患者は12 例(23.5%)であった。皮膚障害は25 例中14 例(56.0%),爪障害は14 例中6 例(42.9%)が投与開始6 か月未満に発現した。皮膚障害には,顔や体の発疹14 例(27.5%),手足の皮膚剥離・菲薄化9 例(17.6%),掻痒感8例(15.7%),皮膚乾燥7 例(13.7%),爪障害には爪軟化・爪薄化・爪欠損13 例(25.5%),爪囲炎4 例(7.8%),爪変色2 例(3.9%)であった。trastuzumab は分子標的治療薬として,腫瘍選択性が高く副作用の少ない薬剤として考えられているが,今回の調査で皮膚障害や爪障害の出現する頻度が高いことが明らかになった。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/38090/1453