No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
癌化学療法時のハイドレーションにおける経口補水液の有用性―外来での大量Cisplatin 療法適用をめざして―
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
近年,癌化学療法の外来化が進んでいるが,腎障害予防のため大量のハイドレーションが必要であるcisplatin(CDDP)については,外来適用が進んでいない。そこで外来でも適用可能な経口ハイドレーションによるCDDP 投与時の腎障害予防を目的として,経口補水液(ORS)の効果を検討したので報告する。7 週齢の雄性F344 系ラットに対して,2 mg/kg のCDDP を毎週1 回,9 週間投与した。投与日およびその後2 日間にわたり,通常の飲水またはORS での経口ハイドレーションを行い,腎機能の変化を評価した。血清クレアチニン,尿素窒素,クレアチニンクリアランス,FENaでの評価から,ORSによるハイドレーションは通常の飲水より腎機能障害を軽減させていた。また,病理組織学的評価によってもORS の効果を支持する組織像が認められた。以上より,水分吸収が良好なORS をCDDP 投与時のハイドレーションに使用することは,通常の飲水より腎機能障害に対して有用であることが示唆された。これらの結果は,ORS がCDDP の外来適用を推進する重要なツールとなるエビデンスとなるであろう。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/38090/1471