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Cetuximabによる皮膚潰瘍に対して休薬・減量により治療継続可能であった直腸癌肺転移の1 例
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JPY
Abstract
症例は82 歳,女性。直腸癌のためハルトマン手術,D2郭清を施行した。術後病期はstageIIIであった。術後補助化学療法としてtegafur/uracil(UFT)300 mg/day(tegafur 300 mg/day)を6 か月間施行した。術後1 年で局所および傍大動脈リンパ節に再発した。bevacizumab 併用mFOLFOX6 療法13 コース施行後,多発肺転移を生じたためcetuximab 併用FOLFIRI療法を開始した。投与開始から18 週後に人工肛門装具下に径30 mm大の皮膚潰瘍を2 か所認めた。cetuximab を休薬しFOLFIRI 療法のみを継続し,皮膚科およびストーマ外来で経過を観察したところ7 週後に皮膚潰瘍は消失した。cetuximabを減量し投与を再開したが,2 回投与後に皮膚潰瘍が再発した。再度cetuximab を休薬し化学療法を継続した。休薬7 週後に潰瘍は消失した。休薬9 週後からcetuximabをさらに減量し再開した。その後,皮膚潰瘍の再発なく治療を継続し得た。
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/content/article/0385-0684/38090/1549