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急性肺障害を併発した,びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫と骨髄異形成症候群との同時診断症例
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JPY
Abstract
症例は75 歳,男性。頸部リンパ節生検にてびまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL,stageIIIB)と診断され,同時に骨髄検査にて骨髄異形成症候群(MDS),refractory cytopenia with multilineage dysplasiaと診断された。骨髄系細胞とリンパ腫細胞の染色体はいずれも複雑核型を示したが共通した染色体転座や切断点を認めず,同一クローン由来の腫瘍よりも偶発症例の可能性が高いと考えられた。MDS由来の顆粒球系細胞の増殖が顕著になってくるなか,DLBCL に対する化学療法中にrituximab 投与を契機として可逆性の急性肺障害を来した。DLBCL は寛解後早期に再発し,サルベージ治療中にadenovirus 感染を契機とした致死的なdiffuse alveolar damage を来した。剖検にてリンパ腫細胞は複数のリンパ節に残存し,MDS は増悪して急性骨髄性白血病へ移行していた。MDS とDLBCL の同時合併例はまれであり,肺障害に十分注意を払う必要があると考えられた。
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/content/article/0385-0684/38100/1733