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切除不能再発大腸癌におけるホルマリン固定パラフィン包埋組織検体を用いたKRASコドン12・13変異のハイスループットスクリーニング法
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JPY
Abstract
切除不能再発大腸癌(metastatic colorectal cancer: mCRC)についての海外の臨床試験の結果から,抗EGFR 抗体医薬の負の治療効果予測因子としてKRAS 遺伝子変異が同定され,本邦では2010 年4 月にKRAS 遺伝子変異検査が保険承認された。そして,抗EGFR 抗体医薬がmCRC 治療の一次治療から使用できるようになった。本検査の需要は急速に高まっており,KRAS遺伝子変異検査の迅速かつ簡便な診断法の早期確立が望まれる。このような背景を受け,われわれは,多項目同時測定技術(Luminex(xMAP)技術)と標的遺伝子断片を特異的に検出するPCR-rSSO 法を組み合わせることで,KRAS 遺伝子のコドン12 または13 に対する迅速かつ簡便な遺伝子変異測定法を開発した。変異型KRAS 遺伝子をクローン化したプラスミドDNA,あるいはパラフィン包埋されたKRAS遺伝子変異を有する株化癌細胞由来腫瘍を用いてKRAS遺伝子変異の検出を行い,本測定系の特異度・再現性について良好な基礎性能を確認できた。また,パラフィン包埋されたmCRC組織を用いて,ダイレクトシークエンス法との比較を実施し,野生型・変異型の判定において高い一致率が確認された。以上の結果から,臨床検査においても本測定系の有用性は高いと考えられる。
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/content/article/0385-0684/38110/1825