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食道扁平上皮癌における細胞傷害性T 細胞を用いた免疫治療とHER2 を標的とした分子標的治療の可能性について
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JPY
Abstract
現在,集学的治療が食道扁平上皮癌(esophageal squamous cell carcinoma: ESCC)に対して施行されているが,ESCCの予後はいまだに不良である。その新たな治療法の開発のため,今回われわれはESCC におけるHER2 を標的とした分子標的治療と細胞傷害性T 細胞(cytotoxic T lymphocyte: CTL)を用いた免疫治療の可能性について検討した。まず,ESCC 症例におけるHER2 とMHC class I の発現を免疫組織学的染色にて調べ,両者の相関関係について解析。続いて,ESCC 細胞株を用いて,ESCC 細胞におけるHER2 を標的とした分子標的治療薬の効果について調べた。それらの結果より,ESCC においては,HER2 強発現群(11.8%)はHER2 を標的とした分子標的治療のよい適応と考えられ,HER2 低発現・陰性群(88.2%)はCTL を誘導する癌ワクチン療法のよい適応であると考えられた。また,Herceptin とlapatinib の併用療法は,HER2 陽性ESCC 症例(29.4%)において有効である可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/38120/1918