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甲状腺担癌患者におけるIndoleamine 2,3-Dioxygenase の関与
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JPY
Abstract
tryptophan を分解する酵素であるindoleamine 2,3-dioxygenase(IDO)の甲状腺癌担癌患者での発現程度を検索した。外科手術によって得られた術前未治療の甲状腺癌20 例を対象とした。対象の内訳はstage I 10 例,stage II 4 例,stage III 3例,stage IV 3 例であった。癌部の凍結標本20 例と正常上皮部の凍結標本20 例より,total RNA を抽出し,定量化RT-PCR法によってIDO の発現を検討した。甲状腺癌患者と健常人7 例の末梢血より同様に定量化RT-PCR 法によりIDO の発現を検討した。得られた情報を臨床病理学的因子と比較検討した。IDO は20 例すべての甲状腺癌患者の癌部と非癌部に発現していた。癌部におけるIDO の発現は,正常乳腺組織に比べて有意に高かった。局所におけるIDO 高発現群は低発現群と比較してstage が高い傾向があった。生存期間には差を認めなかった。末梢血中におけるIDO の発現は,健常人群に比べて進行甲状腺癌担癌患者群が高かった。甲状腺癌の担癌患者において,IDO は局所の免疫抑制に重要な役割を演じていると考えられた。
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/content/article/0385-0684/38120/1927