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LDH が4,000 IU/L を超え,腹痛で来院した巨大大腸癌肝転移の1 例
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JPY
Abstract
われわれは,大腸癌の原発巣を切除した後,来院した同時性巨大肝転移の症例に,短期大量肝動注療法(high dosehepatic arterial infusion: HDHAI)を施行して肝転移を縮小させ,肝切除し得たので報告する。HDHAI 3 コース施行後,重大な合併症として動注穿刺部位に感染性の仮性動脈瘤が生じ,HDHAI 開始後72 日目に感染部位のドレナージならびにF-Fbypass を施行した。93 日目に腫瘍切除とラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation: RFA)ならびに右胃大網動脈から総肝動脈に動注チューブ挿入を施行した。本症例はさらに肺転移も存在し,術後は肝動注とCPT-11 の併用療法を施行したが腫瘍マーカーが上昇,腫瘍摘出後9.3 か月後に再切除した。しかし,再度腫瘍マーカーが上昇,20.5 か月後に再々切除し,現在も外来通院中である。その間肺転移の増悪はない。肝転移が予後決定因子である時には,肝を主体とする局所治療は予後の延長に有効と思われた。
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/content/article/0385-0684/38120/2033