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化学療法が著効した肝転移を伴う胃内分泌細胞癌の1 例
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JPY
Abstract
患者は70 歳台,男性。心窩部痛を主訴に当院を受診し,多発肝転移を伴う胃癌を指摘された。上部内視鏡検査で噴門部小弯に3 型胃癌を認め,胃生検により胃内分泌細胞癌と診断された。全身化学療法としてCPT-11+CDDP を11 コース施行したところ,上部内視鏡検査では原発巣は瘢痕を認めるのみとなり,CT・MRI 検査では肝転移は消失していた。clinical CRと診断し,胃全摘術,肝S5 部分切除術を施行した。切除標本では胃壁の筋層内に一部癌細胞の遺残を認めたが,肝転移巣には悪性所見を認めなかった。術後補助化学療法としてS-1 内服を3 コース施行したが,grade 3 の貧血を認めたためその後は無治療で経過観察中である。現在まで再発は認めていない。予後不良とされる胃NEC に対しては化学療法が有効な場合があり,肝転移を伴った症例に対しても切除可能になれば,積極的な外科切除も考慮すべきである。
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/content/article/0385-0684/38120/2131