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S-1 を用いた放射線化学療法が著効した肛門管扁平上皮癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は79 歳,女性。血便を主訴に受診し精査の結果,肛門管に2 型腫瘍を認め,生検では低分化扁平上皮癌と診断された。CT では左内腸骨リンパ節腫大を認め,肛門管癌cStage III に対しS-1 を照射日に併用する全骨盤放射線療法(66 Gy/33 Fr)を行った。治療開始4 か月後の内視鏡所見では潰瘍面は完全に上皮化され,その後も増悪なくCR と判定された。CTでは原発巣は指摘できず,リンパ節は描出あるものの縮小し,造影効果も消失した。治療開始より10 か月経過した現時点で再発なく外来通院している。欧米においては,肛門管扁平上皮癌の現時点における標準治療は5-FU+MMC 併用放射線化学療法であるが,わが国においては症例が少なくエビデンスに乏しい。今回,S-1 併用放射線化学療法を行い,著効した1 例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/38120/2280