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JPY
Abstract
症例1: 45 歳,女性。2007 年12 月,S 状結腸癌,右卵巣腫瘍に対して,S 状結腸切除術,単純子宮全摘術,両側付属器切除術を施行し,術後補助療法としてS-1 を半年間内服した。術後38 か月無再発である。症例2: 61 歳,女性。2009 年9 月に結腸癌,転移性肝癌,胃癌に対して手術を行った。術後6 か月目に両側卵巣腫瘍に対して単純子宮全摘術,両側付属器切除術を施行した。術後補助療法としてcapecitabine を7 コース施行し,初回術後11 月に傍大動脈リンパ節へ再発を認め,現在FOLFIRI/panitumumab を施行中である。両者とも免疫染色においてCK20 染色陽性,CK7 染色陰性であり,大腸癌の卵巣転移と診断された。大腸癌の卵巣転移は遠隔転移巣のなかでは比較的まれであり,大腸癌取扱い規約上は腹膜播種の一つとして分類されているが,切除を含めた集学的治療により長期生存の報告も散見されており,さらなる症例の集積と検討が必要と考えられた。
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/content/article/0385-0684/38120/2286