No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
分子標的薬治療後外科的介入を行ったGIST の1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
分子標的薬にてPD となり,腫瘍による出血を来した症例に対し外科的介入を行ったGIST の1 症例を経験したので報告する。症例は59 歳,男性。2008 年に前医にて腹腔内多発腫瘤に対し姑息的腹腔内腫瘤摘出術を施行した。腫瘤はGIST〔c-kit(+),α-SMA(-),S-100(-),CD34(-),5/50 HPF 以上の高リスク〕と診断された。術後imatinib 400 mg/day の投与を開始し,その後sunitinib の導入目的に当科紹介となった。imatinib 投与22 か月目にPD となり,sunitinib(50mg/day 4 週2 休)の投与を開始した。腫瘍増大に伴い腹満感が出現し,2 コース終了後には,下血を来しCS を施行するも出血源の同定はできなかった。3 コース終了後に腫瘍穿破による腹腔内出血を来し,出血コントロール目的で初回治療から約27 か月目に手術を施行した。開腹所見では,腹腔内に血性腹水を認めた。出血の原因となった腫瘤を含め2 個の巨大腫瘤を切除し,小さな嚢胞性腫瘤は可能なかぎり切除したが,骨盤内腫瘤は術中出血のリスクも考慮し切除は行わなかった。切除した腫瘍は小腸に穿破しており下血の原因と考えられた。術後経過は良好で現在までに貧血の進行は認めず,外来通院が可能な状態であり,手術の意義があったと考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/38120/2378