腹腔鏡下膵体尾部切除後ポート部に腹膜再発を来した膵癌の1 例

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症例は49 歳,男性。左側腹部痛が出現し近医を受診,検査にて脾門部腫瘤を認め当科紹介受診となった。腹部CT では脾門部から脾下極を主座とする6 cm 大の脾腫瘍を認め,一部膵尾部に浸潤していた。腫瘍マーカーは陰性であり,脾原発の悪性リンパ腫と診断し,腹腔鏡補助下に膵体尾部切除術を施行した。しかし,術後の病理組織結果では浸潤型膵管癌と診断され,脾臓浸潤を伴う進行膵癌であった。術後gemcitabine(GEM)による化学療法を施行した。術後約1 年を経過したころより左側腹部に有痛性の小腫瘤を触知し,精査の結果,左中腹部ポート挿入部位の腹壁播種と診断した。S-1,GEM による化学療法を追加し,さらに局所に対して40 Gy の化学放射線療法を行い,播種出現後1 年半を経過した現在無症状生存中である。悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術ではポート部に腹膜播種再発を来す可能性があり,癌細胞散布に注意した慎重な術中操作を徹底する必要がある。

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