No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
本学では,1998年より医学科学生実習のなかに在宅ケア実習を取り入れてきた。第3 学年の必修実習として地域の訪問看護ステーションの看護師(指導者)らに,多くの学生を受け入れていただいている。学生を受け入れてもらうだけでは,教育としては一方通行であり不十分である。教育の改善,向上を図るためにも,大学としてできることを地域に還元するため,地域医療の指導者への生涯学習コースを実施している。その一つに訪問看護ステーションの看護師を対象とした聴診セミナーを施行している。受講後のアンケートおよび生涯学習コースに関するアンケートを実施したので報告する。聴診セミナー参加者へのアンケートは,セミナー受講直後のアンケートと過去の参加者全員へのセミナーの効果などに関する事後アンケートの二つの内容があり,対象は前者が72 名(72/72,100%),後者が120 名(120/210,57.1%),アンケート内容は,セミナーに関する評価と今後の改善点に関するものが中心であった。結果は,セミナーに関する評価は良好で,今後の参考になる意見も多かった。また生涯学習コースに関するアンケートは,学外在宅ケア実習41 施設の訪問看護ステーションの看護師を対象とした。より実践的なシミュレーション教育プログラムを企画・開発するため,現在行っている心音・呼吸音の他に新たに8 項目(在宅緩和医療とオピオイド,栄養管理でのPEG 関連,ICLS,在宅人工呼吸器と救急処置,IVHポートの取り扱い,心電図検査,気管異物,臓器別の解剖・生理学)を提示した。結果213 名(213/446,47.8%)より回答が得られた。受講希望は,在宅緩和医療とオピオイド,在宅人口呼吸器と救急処置,栄養管理でのPEG 関連,ICLS などが多かった。大学は在宅医療の現場で患者のそばにいる地域の医療者の方々へ,大学が持っている教育資源の還元ができること,また大学がより実践的な教育効果を生む生涯教育コースを作ることが,今後の在宅医療を進めるために必要と思われた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/38121/29