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臨床病期T3 前立腺癌に対する治療法をめぐる賛否両論
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JPY
Abstract
臨床病期T3 前立腺癌は局所進行性であり,微小転移の可能性を有する。T 病期診断の正確性には限界があり,PSAや生検グリソンスコアを組み合わせたリスク分類が用いられている。一般的に,前立腺全摘除術あるいは放射線治療などの単一治療のみでは,再発率が高く,集学的な治療が必要である。近年,局所進行性前立腺癌に対する長期ホルモン併用外照射は生存期間を延長することが複数の比較臨床試験で明らかとなった。強度変調型外照射や小線源治療によって,照射量を高めることができ,局所制御を高める可能性がある。しかし,前述の臨床試験は通常の外部照射を用いているため,高線量照射に併用するホルモン療法の至適期間は不明である。一方,前立腺全摘除術は一部の患者では根治の期待できる治療法である。また,手術後再発のリスクが高い患者にアジュバント放射線療法を加えることにより,約半数の患者を救済できることが複数の比較臨床試験で明らかとなった。一次ホルモン療法は,特に日本ではT3 前立腺癌患者に広く行われており,治療成績は良好である。個々の患者の推定余命や合併症等を考慮すれば,ホルモン療法は一次治療にあげられる。T3前立腺癌に対する治療法をめぐる問題点はいくつかあり,前立腺全摘除術,放射線治療,ホルモン療法の賛否両論,問題点について考察する。
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/content/article/0385-0684/38130/2548