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口腔癌におけるS-1併用,超選択的動注,放射線療法の治療効果
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JPY
Abstract
当科では口腔癌に対して,縮小手術の可能性を視野に入れて,CBDCA 超選択的動注にS-1 を併用した放射線療法を行っている。今回われわれは,これら三者を併用して治療を行った後に切除手術を行った症例について,組織学的効果と臨床的副作用を明らかにする目的で臨床的検討を行ったので報告する。対象は2005 年7 月〜2009年12 月の4 年6か月間に当科で三者併用療法(CBDCA 300 mg動注1 回,S-1 60〜80 mg/body/day 内服,放射線治療30〜36 Gy)を行った口腔癌23例のうち,切除手術を施行して組織学的効果の判定が可能であった15 症例(男性10 例,女性5 例)とした。原発部位は,舌6 例,頬粘膜4 例,下顎歯肉3 例,上顎歯肉1 例,口底1 例であり,病期分類では,T2: 9 例,T3: 3 例,T4: 3 例であった。組織学的効果は大星・下里の分類で,GradeIIa: 1例,GradeIIb: 3 例,GradeIII: 1例,GradeIV: 10 例であり,GradeIIb以上の奏効率が得られたのは15 例中14 例(93.3%)と高い組織学的効果が得られた。しかし,腫瘍実質の中央部に腫瘍細胞の一部残存する症例も認められたことから,今後さらなる検討が必要と考えられた。
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/content/article/0385-0684/38130/2575