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多発性骨髄腫におけるサリドマイド治療の使用経験―サレド外来における問題点の提示―
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JPY
Abstract
背景: 2008年10 月に再発・難治性の多発性骨髄腫を適応としてサレド(サリドマイド)が承認された。「サリドマイド製剤安全管理手順」(以下,TERMS)下におけるサリドマイド管理体制は薬物の安全管理のためには遵守しなければならない。目的:再発・難治性多発性骨髄腫でサリドマイド導入患者に有効性・安全性を検証し,サレド外来における問題点の提示を行う。方法:日立総合病院において,サリドマイド導入された再発・難治性多発性骨髄腫患者。介入:サリドマイドの有効性・安全性に関するモニタリングとサレド外来に関するアンケート調査。結果:サリドマイド奏効率は41.7%(5/12 例)でありすべてステロイド併用であった。auto-PBSCT後の再発1/2 例にpartial response(PR)1 例,bortezomib療法後の再発1/2 例にminor response(MR)1 例,auto-PBSCT・bortezomib療法後の再発1/4 例にPR1 例を認めた。血液毒性(好中球減少症以外)grade 3 が出現した症例は内服中止となった。サレド外来における改善点については,患者は「薬剤費の経済的負担軽減」などをあげ,医療スタッフは「TERMS運用を非常に煩雑である」と感じていた。考察: サリドマイドはauto-PBSCT,bortezomib治療後の再燃例を含む再発・難治性多発性骨髄腫症例に有効な治療法と考えられた。血液毒性(好中球減少症以外)grade 3 が出現した症例は重篤な合併症につながりやすく,モニタリングの重要性を感じた。アンケート結果よりサレド外来における改善点については,将来的に必ず検討されるべき項目であると思われた。
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/content/article/0385-0684/38130/2579