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同時化学放射線療法(CCRT)により完全寛解となった腹膜悪性中皮腫の1 例
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JPY
Abstract
腹膜悪性中皮腫は非常にまれな疾患で,その予後は不良で,生存期間の中央値は診断から約1 年とされている。今回われわれは,腹膜悪性中皮腫の再発症例に対して,同時化学放射線療法(CCRT)を施行し完全寛解となり,その後の長期の無病生存を得ることができた症例を経験したので報告する。本症例は腹膜悪性中皮腫に対してCCRT を施行し有効であった初めての報告と思われる。症例は21 歳,女性。他院で急性腹症にて緊急手術で左付属器切除を受けた。摘出された腫瘍は18 cm 大で,病理検査にて腹膜悪性中皮腫(epithelioid type)と診断された。CAP療法+CPT-11の投与を開始したが,希望で当院へ転院となった。残存腫瘍を切除,補助化学療法としてTC 療法6 コースを行った。化学療法終了12 か月後に骨盤内再発を認めた。切除を試みたが生検のみで閉腹となった。骨盤内再発に対してcisplatin 併用のCCRT を施行した。50.4 Gy照射により腫瘍縮小し,照射終了6 か月後には消失した。その後6 年経過するが再発は認められていない。腹膜悪性中皮腫(epithelioid type)に対してはCCRT が有効である可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/38130/2639