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残胃癌による胆管閉塞に対するWeekly Paclitaxel療法中に胆嚢空腸吻合を行いQOL が維持されている1 例
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JPY
Abstract
進行残胃癌による胆管狭窄に対して経皮経肝胆嚢ドレナージ(percutaneous transhepatic gallbladder drainage:PTGBD)から胆囊空腸吻合による内瘻化に切り替えることで患者のquality of life(QOL)を大きく改善できた症例を経験した。症例は69 歳,男性。3 年前,胃癌に対し幽門側胃切除(Billroth Ⅰ法再建)を受けたが,嘔気,嘔吐が頻回となった。上部消化管内視鏡にて吻合部狭窄が著明でtub 1 と診断され,残胃全摘目的で開腹したが,肝十二指腸間膜浸潤のため切除不能で残胃空腸吻合を行った。術後4 日目より胆管閉塞による胆囊腫大から腹痛が生じ改善せず,PTGBD を行った。S-1/cisplatin(CDDP)療法を4 コース行い,PTGBD 造影で十二指腸への流出が描出されたものの胆管狭窄が著明であったためweekly paclitaxel(PTX)療法に変更,4 コース目よりPTGBD の排液量が減りクランプしても症状がなかったのでチューブを抜いたが,症状が再燃し再留置した。PTGBD チューブ刺入部の痛みと胆汁漏れによるQOL の低下のため,内視鏡的内瘻化を試みたが不可能で胆囊空腸吻合を行いチューブを抜くことができた。PTX 療法は20 コース以上継続中で胆囊管への癌の進展が抑制されており,PTX がQOL の改善に寄与した貴重な症例と考えられた。
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