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JPY
Abstract
現在,本邦で肺がん検診として広く行われている方法は,胸部X線検査と喀痰細胞診の併用法である。胸部X線検査は主として末梢型肺がんを検出するためのもので,2 人の読影医による二重読影および過去フィルムとの比較による比較読影が必要である。喀痰細胞診は高喫煙者に行われ,早期の中心型肺がんの発見に有用である。現行検診の有効性は症例対照研究で示された。今後の課題としては,精度管理の不十分さや受診率の低さがある。低線量胸部CT 検診では,1 回の呼吸停止下に全肺野を撮影することを原則とし,読影はフィルム,CRT,液晶モニターのいずれでも可能である。低線量で撮影されたとしても,胸部単純撮影に比べれば放射線被曝は大きく,吸収線量で約3〜10倍,実効線量で20〜40倍に相当するともいわれている。通常の臨床条件の線量はさらに高いため,検診には推奨されない。低線量CT 検診の有効性に関しては不明であったが,2011 年6 月に高喫煙者における有効性を示す報告がなされ,今後の詳細な解析が待たれる。今後の課題としては,陰影のマネジメント,受検者の不利益,精度管理,非喫煙者の有効性評価などがある。
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/content/article/0385-0684/39010/19