術前化学療法が有効であった腹壁膿瘍で発症した盲腸癌の1 例

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症例は63 歳,女性。右下腹部の腫瘤および疼痛を主訴に来院した。腹部CT 検査で右下腹部に手拳大の腫瘤と,それに連続する腹壁膿瘍を認めた。膿瘍ドレナージを施行後に精査のため,下部消化管内視鏡を施行した。盲腸に亜全周性の2型腫瘍を認め,生検では高〜中分化腺癌の診断であった。腫瘍縮小を目的に術前化学療法としてIRIS療法を施行し,腫瘍縮小を得て,腹壁合併切除を伴う結腸右半切除術を行った。術後5 年を経過した現在,無再発生存中である。腹壁浸潤を伴う大腸癌では,合併切除による腹壁欠損が問題になる。本例は化学療法により腫瘍縮小を認め,皮切りを工夫したことで腹壁再建を行うことなく,一期的切除が可能となった。腹壁膿瘍を併存した大腸癌における術前化学療法の有用性が示唆された。

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