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ステージⅢ大腸癌に対する術後補助化学療法としてのカペシタビン(Xeloda)内服療法の検討
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JPY
Abstract
カペシタビン(Xeloda)は大規模無作為比較試験により有効性と安全性が証明され,大腸癌治療における世界的標準治療薬となっている。本邦におけるカペシタビンの使用成績の報告は少ないため,当院にてステージⅢ大腸癌術後補助化学療法としてカペシタビン内服療法を行った50 例の有害事象の発現状況,8 コース治療完遂割合,内服コンプライアンスを評価した。有害事象の発現は46 例(92%)に認められた。hand foot syndrome(HFS)が39 例(78%)と高頻度であった一方,骨髄毒性は2 例(4.0%),下痢は3 例(6.0%)と頻度が低く症状も軽度であり,入院加療を要した症例や治療関連死亡は認めなかった。投与コースの中央値は8 コース(3〜8コース),8 コース治療完遂割合は96%であった。内服コンプライアンスの指標として用いた相対用量強度(実内服量/治療開始時予定投与量)の中央値は100%(37〜100%),平均は93%であった。カペシタビン内服療法は高頻度のHFS というデメリットがあるものの,骨髄毒性や下痢の頻度が低く,また軽度であり,安全性が高かった。消化管術後の補助化学療法という観点からは特筆すべき長所であり,HFS を適切な処置・休薬・減量で対処することで十分な投与量を保ちながら高い治療完遂率を得ることができた。
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