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低用量マトリックス型フェンタニルパッチをオピオイド導入に用いた症例の検討
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JPY
Abstract
マトリックス型フェンタニルパッチは,従来のフェンタニルパッチの最小規格の半量に相当する新規格が追加になり,オピオイド導入の早期より使用が可能となった。これに伴い,様々な理由でマトリックス型フェンタニルパッチをオピオイド導入に用いる症例がみられるようになった。今回,マトリックス型フェンタニルパッチをオピオイド導入に用いた49 例を対象に,その有効性と安全性を検討した。face scale を用いた評価で,有効と判定した症例55%,無効と判定した症例37%,判定不能が8%であった。嘔気を認めた症例20%,眠気16%,怠感4%,呼吸抑制を認めた症例はなく,便秘は2%の症例で認めた。無効例は有効例に比較し,palliative prognostic indexが有意に高く,その予後も不良の傾向を認めた。その理由として終末期の症状変化に対して迅速な増量ができないことが一因と考えられた。したがって,マトリックス型フェンタニルパッチをオピオイド導入に用いる場合,比較的安全に使用できるものと考えられるが,終末期の症例では,他のオピオイドが使用できない場合に限って,適切かつ十分なレスキュー設定を行った上で使用すべきであると考えられた。
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/content/article/0385-0684/39050/765