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進行肝細胞癌に対するSorafenib治療成績の体格による影響の検討
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JPY
Abstract
背景:進行肝細胞癌に対するsorafenib 治療は,国内外の第Ⅰ相試験において800 mg 投与についての安全性が確認されているものの,本邦の実臨床においては有害事象が多く報告されている。特に体格が小さい症例において,推奨用量で開始すべきかは議論の余地があると思われる。目的: 進行肝細胞癌に対してsorafenib を推奨用量にて開始した際,体格により治療成績が異なるかを検討する。方法: 2009 年7 月〜2010 年6 月までに神奈川県下4 施設(Kanagawa Liver Study Group)でsorafenib よる治療を開始した進行肝細胞癌患者のうち,800 mg/日で治療開始され,かつ体表面積が評価可能であった64 例を対象とし,体表面積1.6 m2未満とそれ以上の2 群に分けて,両群の治療成績を後ろ向きに比較・検討した(平均観察期間5.9 か月)。治療開始以後は,有害事象に応じて適宜減量・休薬した。結果: 両群間の比較を行うと,1.6 m2未満の群が有意に高齢であり,Child-Pugh 5 点の割合が有意に少なかったが,その他の背景については有意差を認めなかった。また,1.6m2未満/1.6 m2以上の群でそれぞれ,Grade 3 以上の有害事象発生割合64.3%/55.3%,有害事象による中止38.5%/24.2%,総投与量33,111 mg/63,146 mg であり,1.6 m2未満の群で忍容性が低い傾向であった。抗腫瘍効果はRECIST による病勢制御率33.3%/37.8%,画像上の無増悪期間(TTRP)2.1 か月/3.6 か月,生存期間中央値6.6 か月/11.2 か月であり,TTRPは1.6 m2未満の群で有意に短かった(p=0.003)。TTRP に影響を及ぼす因子の検討では,PS 1 以上,1.6 m2未満であることが予後不良因子として抽出された。結論: 進行肝細胞癌におけるsorafenib 治療を推奨用量で開始した場合,体表面積が小さい症例では忍容性が低く,予後不良であると考えられた。
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