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ゾレドロン酸の投与量調査と腎機能状態による有害事象発現の検討
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JPY
Abstract
ゾレドロン酸(ZA)は,腎機能障害のリスクからクレアチニン・クリアランス(Ccr)が60 mL/min 未満の患者への投与を考慮し,AUC に基づいた計算により投与量が設定され,推奨されている。しかし,計算により定められており,臨床試験が行われていないため有用性に疑問が残る。また,Ccr は尿細管からのクレアチニン分泌により実際のGFR より高い値を示すことが報告されており,腎機能を適切に評価できない可能性がある。日本腎臓学会は日本人の腎機能評価にeGFR の使用を推奨していることから,Ccr およびeGFR を用いて,ZA 投与前の腎機能状態と有害事象発現の関連性についてレトロスペクティブに調査した。投与状況調査の結果,Ccr が60 mL/min 未満の患者で3 名は投与量を調節されており,44 名は調節されていなかった。3 コース投与期間での臨床検査値の有害事象発現状況の比較では,非推奨投与量群でBUN 上昇,K低下を多く認めたが,全体的な有害事象発現に差はなかった。また,Ccr およびeGFR に基づく腎機能評価を用いて腎機能低下度別に有害事象の発現状況を検討した結果,全体的な有害事象発現についてCcr,eGFR ともに差を認めなかった。以上のことから,3 コース投与期間でのZA 投与による有害事象発現は投与前腎機能に依存しない可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/39070/1093