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JPY
Abstract
骨は乳癌で転移を最も起こしやすい部位で,骨転移は疼痛,骨折,脊髄圧迫,高カルシウム血症といった骨関連事象[skeletal-related events(SREs)]を引き起こし,患者のQOLを著しく低下させる。治療の主目的はSREsの予防および発生までの期間を延長させることである。正確な診断と適切な治療がQOLを保つためには最も重要になる。治療には多方面からのアプローチが必要になる。NSAIDsやオピオイドなどの鎮痛薬の投与は疼痛コントロールの第一選択である。ビスフォスフォネートに加えて,receptor activator of nuclear factor кB ligand(RANKL)阻害剤であるデノスマブがSREsの予防に有効である新しい骨標的薬剤である。切迫骨折に対する予防的固定術は,骨折後の治療に比べ短い入院期間,回復までの速さなど有利な点がある。放射線治療は,疼痛コントロールにより鎮痛剤の摂取量を減らせる可能性がある。一般的に,放射線治療は外科的治療に向かない患者が対象になる。切迫骨折に対する予防的固定術は骨折後の治療に比べて入院期間や回復期間などの点で有利である。放射線治療には,局所照射は限られた数の病変,放射性同位元素を用いた全身照射は多発病変と,それぞれ適応に違いがある。それぞれの治療の長所と短所を有効に活用するために,治療の選択は転移巣の部位,症状,患者のperformance status(PS)を考慮しながら決めなければならない。
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