No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
急性骨髄性白血病患者におけるアントラサイクリン系薬剤とシタラビン療法施行時の嘔吐に対するグラニセトロンの効果
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
目的:本邦における急性骨髄性白血病患者(AML)に対する標準的な治療方法として,アントラサイクリン系薬剤とシタラビン併用療法がある。本治療の副作用の一つに悪心・嘔吐(chemotherapy-induced nausea and vomiting: CINV)があげられており,当院ではグラニセトロン3 mgを予防的に連日投与している。一方でグラニセトロンの副作用の一つとして便秘が知られている。そこでわれわれは,上記治療施行時のCINVに対するグラニセトロンの予防効果,便秘の発現頻度を検討した。方法: 2008年7月〜2010年12月の期間に,AMLに対してアントラサイクリン系薬剤とシタラビン併用療法を施行された全患者を対象とした。過去の診療録より患者背景および治療の詳細を後方視的に調査し,CINV,便秘の発現状況,制吐剤の処方などからCINVに対しての各投与日の完全制御(CR)率を算出した。結果:対象は45症例(男性27例,女性18例)であり,延べ68(寛解導入56,地固め12)コース施行されていた。CINVに対するCR率は治療最終日において61.8%であり,治療経過とともに嘔吐発現頻度は上昇していた。一方で治療最終日における便秘の発現率は63.2%であり,治療経過とともに累積頻度は上昇していた。考察:本研究で得られたCINVに対するCR率は61.8%であり,まだ改善の余地があるものと考えられた。ステロイド剤やニューロキニン受容体拮抗薬の併用,第二世代セロトニン受容体拮抗薬の使用などを検討することでより高いCR率を得られる可能性があると考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/39080/1227