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化学療法により切除可能となった局所進行直腸癌の1 例
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JPY
Abstract
患者は75歳,女性。下痢と下腹部痛を主訴に当院へ紹介され,2010年4月に入院した。直腸に8 cm超の腫瘍があり,生検ではtub 2で,子宮浸潤,リンパ節転移を伴う局所進行直腸癌と診断した。遠隔転移は認めなかった。結腸人工肛門を造設したが発熱,下血,腹痛は改善せず,腫瘍は11 cmにまで増大した。そこで,化学療法(mFOLFOX6療法)を開始したところ2コース終了後に解熱し,下血や腹痛も改善,画像上も腫瘍は縮小した。6コース終了後に腫瘍は5 cmまで縮小し,化学療法の効果はPR(部分奏効)であった。化学療法終了後13日目に根治術を行った。切除標本ではtub 2,pSI(S状結腸),pN0(0/90),Stage Ⅱ,R0,Cur A,組織学的効果はGrade 1bであった。術後補助化学療法としてUFT+LV療法を半年間行った。根治手術から11か月経過した現在,再発なく外来通院中である。化学療法により,症状改善と腫瘍縮小が得られて切除可能となった症例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/39080/1271