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Modified FOLFOX6(mFOLFOX6)療法中に可逆性後白質脳症(RPLS)を来した1 例
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JPY
Abstract
modified FOLFOX6(mFOLFOX6)療法中に可逆性後白質脳症(reversible posterior leukoencephalopathy syndrome:RPLS)を来した1例を経験したので報告する。患者は43歳,女性。S状結腸癌多発肝転移の診断で当院紹介となった。mFOLFOX6療法を開始したところ,第1コースday 11の早朝から嘔気,頭痛の増悪,意識障害,視覚障害を認め,当院救急搬送となった。救急外来診察中に突然激しい嘔気を催し,全身性強直間代痙攣発作が出現した。ジアゼパム静注で発作は消失した。day 11午後5時ごろから全身性強直性痙攣発作が出現し,痙攣発作のコントロールができず重積化した。鎮静後,気道確保のため気管内挿管を行った。画像上は,頭部MRIのT2強調画像とFLAIRで両側後頭葉を中心に白質および灰白質に高信号域を認めた。脳転移や出血,梗塞などの所見は認められなかった。気管内挿管後は痙攣発作の再発は認められなかった。初診時に認められた高血圧は降圧剤を用いることなく,徐々に正常域まで低下した。day 18には気管内チューブを抜去し,それ以降は意識清明で痙攣発作の再発もなく,会話や意思疎通にも問題はなかった。神経学的な後遺症は認められず,day 40の頭部MRIでも両側後頭葉の高信号域はほぼ消失していた。中枢神経の可逆性の病態であることからRPLSと考えられた。
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/content/article/0385-0684/39080/1283