症例は48歳,男性。右鎖骨下腫瘍を主訴に当科を受診。生検を行ったところ,血管周囲のロゼット形成を認め,神経系マーカーが陽性であったため,primitive neuroectodermal tumor(PNET)と診断された。病変は神経血管束を巻き込んでいたため,局所治療として放射線照射(合計50 Gy)を行った。CT検査で腫瘍は縮小したものの多発肺転移を認めたため,AI併用療法(ADM,IFM)を行った。合計7コース施行し,原発巣・肺転移ともに縮小を認めた。PNETは,ユーイング肉腫ファミリー腫瘍の一種で特に成人での発生はまれで,化学療法は確立されていない。今回,単剤で有効な2剤を集中的に投与するレジメンとしてAI併用療法を行い,効果が認められたので報告した。
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